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国際化対応の「Ruby on Rails 2.2」がリリース
Webアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」の最新版がリリースされた。Rubyをベースとしたシンプルな国際化フレームワークを統合、ほとんどの場合でプラグインなしに英語以外の言語をサポートできるという。
オープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」の作者、デビッド・ハイネマイヤー・ハンソン氏は米国時間の11月21日、最新版「Ruby on Rails 2.2」のリリースを発表した。国際化への対応を強化、英語以外の言語でのWebアプリケーションを容易に開発できるという。
ハンソン氏は最新版で最も重要な特長として、デフォルトでの国際化対応を挙げている。Rubyをベースとしたシンプルな国際化フレームワークを統合、ほとんどの場合でプラグインなしに英語以外の言語をサポートできるという。
新機能となるスレッドセーフでは、Railsのすべてのエレメントでスレッドセーフに対応した。特にJRubyの場合、Active Recordを利用することで性能を改善できるという。また、HTTPヘッダのEtag、Last-Modifiedへの対応を強化、処理を簡素化できるという。JRubyとRuby 1.9との互換性も強化した。
このほか、バグを修正し、APIドキュメントを改善、ガイドセクションを設けた。
最新版はMIT Licenseの下で公開されており、「RubyGems 1.3.1」経由でダウンロードできる。
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