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米Ingres、オープンソースRDBMS「Ingres Database 9.2」をリリース
米IngresはオープンソースのRDBMSの最新版「Ingres Database 9.2」をリリースした。実に2年ぶりのメジャーバージョンアップで、バックアップと復旧機能などの機能が強化されている。
米Ingresは米国時間の11月18日、オープンソースのデータベース管理システム最新版「Ingres Database 9.2」をリリースした。同社Webサイトからダウンロードできる。
2006年に「Ingres 2006」をリリースして以来、2年ぶりのメジャーアップデートとなる。最新版では、オープンソースの柔軟性とエンタープライズ級の可用性と信頼性の提供を目指し、バックアップと復旧機能などの機能を強化した。
Javaを利用した多言語アプリケーションの開発に合わせ、プラットフォームを最適化した。スクロール対応カーソルなど、Java Database Connectivity(JDBC)やOpen Database Connectivity(ODBC)の最新標準をサポートし、Webアプリケーション開発機能を拡充した。言語では、UTF-8への対応、大文字・小文字でのユニコードサポートを追加した。BI、ERP、データウェアハウス、コンテンツ管理、物流管理などの業務アプリケーションに最適という。
このほかにも、保守などのタスクの自動化と簡素化により、データベース管理者(DBA)の作業負担を軽減できるという。Ingres 2006などの前バージョンからのアップグレードも容易に行えるという。
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