Processing、7年越しでバージョン1.0をリリース
Javaベースのイメージやアニメーションなどのビジュアルプログラミングの開発環境「Processing 1.0」がリリースされた。
オープンソースのビジュアルプログラミング環境を開発するProcessing.orgは米国時間の11月24日、「Processing 1.0」をリリースした。Windows、Mac OS X、Linux x86に対応、プロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。
Processingは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のMedia Labで開発が始まったプログラミング言語プロジェクト。今回のバージョン1.0は、足掛け7年の開発期間を経てのリリースとなる。
Javaをベースとしたイメージ、アニメーションなどのビジュアルプログラミング向けの環境で、プロジェクト管理のための軽量の環境「Sketchbook」を利用する。学生、アーティスト、デザイナー、開発者などをターゲットとしている。グラフィックはPDF、DXF、TIFFなどのファイルフォーマットにエキスポートが可能、XMLライブラリを標準で搭載した。直感的にアニメーションなどのグラフィックを作成できるほか、 Processingをコードのスケッチパッドとして使い、アルゴリズムをテストするなどの利用法もあるという。
今後は、3Dグラフィック、ビデオなどにフォーカスし、プロフェッショナルユーザー向けに開発を進めていくという。
Processingの開発環境はGNU General Public Licenseの下で、エクスポートライブラリはGNU Lesser General Public Licenseの下で公開されている。
編集者の一言
Javaライクなプログラム言語であるProcessingは、初心者でもプログラミングの楽しさを簡単に味わえるお勧めの言語だ。一見難しそうなグラフィカルな処理も簡単に記述できる。プログラム言語に取っつきにくさを感じている方は、一度触れてみるといいだろう。(西尾泰三)
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