「openSUSE 11.1」RC1がリリース──EULAを廃止
今月半ばに正式版がリリース予定となっているopenSUSE 11.1のRC1が公開された。クリックスルーでのEULAが廃止され、インストール時にライセンス文書を表示する形式に変更されている。
米Novellが出資するopenSUSE Projectは米国時間の11月27日、最新のLinuxディストリビューション「openSUSE 11.1」のリリース候補版となるRC1を公開した。順調に行けば、12月18日に正式版をリリースする前の最後のテストリリースになるという。
最新版では、Linuxカーネルを2.6.25から2.6.27.5に変更した。このほか、オーディオプレーヤ「Amarok 2.0」のRC1、PIM機能の「Evolution 2.24.1.1」、Webブラウザ「Firefox 3.0.4」などに対応、「X.Org 7.4」に対応するドライバも追加・アップデートした。
openSUSEはこのバージョンから、これまでのクリックスルーでのEULA(End User License Agreement;使用許諾契約書)を廃止し、インストール時にライセンス文書を表示する形式に変更する。これによりユーザーは「同意します」をクリックする必要がなくなった。11.1のメインDVDにはオープンソースソフトウェアのみを含み、各パッケージはそれぞれのライセンスで統治されるが、集合的なOSとしてはGNU General Public License v2の下で公開する。これにより、入手と利用を容易かつ簡素化する狙いだ。
編集者の一言
Fedoraに比べると国内での盛り上がりに欠けるようにみえるopenSUSEだが、Fedora 10のリリースに続き、新たなバージョンを今月リリースしようとしている。YaST周りで新モジュールの追加などがみられる。openSUSEとなったバージョン10から3年が経過し、コミュニティーには新たな動きも見られる。(西尾泰三)
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ノベルは同社の個人ユーザー向けLinuxディストリビューションの最新版「Novell SUSE Linux 10.0日本語版」を、10月7日から発売する。openSUSE Projectの発足後、初のメジャーリリースとなる。
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