米Appleがこれまでの姿勢を転換し、Macユーザーにウイルス対策ソフトの利用を促す告知をサイトに掲載した。
12月2日に更新された告知(米国版)ではMac OSユーザーを対象に「Appleは複数のウイルス対策ユーティリティの利用をお勧めします」と明言。ウイルス対策ソフトウェアを複数利用すれば、ウイルスの作成がそれだけ難しくなると指摘している。
具体的な製品として、米国版では「Intego VirusBarrier X5」「Symantec Norton Anti-Virus 11 for Macintosh」「McAfee VirusScan for Mac」の3製品を紹介した。ウイルス対策ソフトウェアメーカーのIntego Softwareは、「Appleが初めて、Macにもウイルス対策ソフトが必要だと提言した」とブログで宣伝した。
Integoは、MacとWindowsを比較するAppleの「Get a Mac」のCMを例に挙げ、「Appleが常にMac版マルウェアの脅威を無視しようとしてきたことを考えると、これは特記すべきことだ」と評価。「Macがセキュリティリスクに直面しており、守りが必要だという事実をAppleが認識したことを賞賛する」と結んでいる。
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