米SpringSource、Tomcatベースのアプリケーションサーバを発表
米SpringSourceはTomcatベースのアプリケーションサーバに、サーバ管理やアプリケーション管理などの機能をパッケージ化して提供する。
米SpringSourceは米国時間の12月2日、「Apache Tomcat」をベースとしたアプリケーションサーバ「SpringSource tc Server」を発表した。運用管理面などのエンタープライズ向け機能とサポートを付けて提供する。米Red Hatの「JBoss」に対抗する。
SpringSource tc Serverは、オープンソースのアプリケーションサーバApache Tomcatを中核に、運用管理機能、診断モジュールを加えパッケージ化し、安定性を強化した。SpringSourceのフレームワーク「Spring Framework」を利用している企業やTomcatユーザーをターゲットとする。
運用管理機能としては、グループ化、リモートからのサーバインスタンスの設定管理、JDBC DataSourceとConnectionの設定などのサーバ管理機能、アプリケーション管理機能がある。診断機能には、デッドロックとダンプの検出などがある。管理者は、中央で一元的に管理できるという。
このほか、SpringSourceはミッションクリティカルな用途に対応するサポートも提供する。SpringSource tc Serverは32ビットと64ビットに対応、主要OSをサポートする。2009年1月に提供を開始する予定だ。
編集者の一言
Red Hatが持つJBossや、ベースとしているTomcatだけでなく、ほかの商用アプリケーションサーバ製品が競合となる同製品。SpringSourceは2008年1月にCovalent Technologiesの買収を発表しており、Spring関連技術でよいポジションを得るための動きを続けています。4月にはアプリケーションサーバ製品として「SpringSource Application Platform」も発表していますが、こちらとのすみ分けがどうなるのかも注目です。(西尾泰三)
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