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ファイル共有ソフトの利用率は1割強、ACCSらが調査:大半が日本での利用
コンピュータソフトウェア著作権協会ら調査したファイル共有ソフトの利用動向では、インターネット利用者全体の1割強が利用していた。
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と日本レコード協会、日本国際映画著作権協会は12月12日、9月に実施した「ファイル共有ソフト利用実態調査」の結果を発表した。調査対象となったインターンネット利用者の10.3%が利用していた。
同調査2002年から実施され、利用率は前回の2007年調査から0.7%増加した。利用者の58.3%は今後も継続して利用する意向を持っていることも分かった。ファイル共有ソフトウェアを使用するPCはWinnyが1日当たり約18万台、Shareが約20万台だった。
Winnyネットワークで流通するコンテンツの47.6%は著作物を推測されるもので、このうち24.5%がアニメ、24.4%が音楽、17.8%がコミックだった。Shareネットワークでは、著作物を推測されるものが55.5%を占め、内訳はアニメが31.1%、映像が14.6%、音楽が10.0%だった。
検出されたノード数は、Winnyネットワークが1日当たり18万1487件、Shareネットワークが同20万9367件。地域別では両ネットワークとも9割近くを日本が占めていた。
3団体では、著作権侵害など悪質な行為には刑事事件化や損害賠償請求を含む民事的な対応を推進するとしている。
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