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日本IBM、処理性能を引き上げたインメモリDBの新製品を発表
日本IBMは、複数のトランザクションを同時に並列処理するインメモリDBの新製品を発表した。また、他社のRDBMS製品と組み合わせることもできるインメモリデータベース技術も発表している。
日本IBMは12月19日、インメモリデータベース製品の最新版「IBM solidDB V.6.3」および、solidDBをディスク型データベースのメモリキャッシュとして活用する「IBM solidDB Universal Cache」の販売を開始した。
データとインデックスをHDDではなくメモリ上に展開することで処理性能を向上させるのがインメモリDB製品。IBMは2007年に買収したSolid Information Technologyの技術を基インメモリDB製品としてsolidDBを提供している。
最新バージョンでは、トランザクションを1つずつ順番に処理するのではなく、スレッド単位で、複数のトランザクションを同時に並列処理するようにしたことで、従来のインメモリDBと比べて1.5倍、一般的なディスクベースのRDBMSと比べると15倍以上の処理性能を実現している。
IBM solidDB Universal Cacheは、ディスクベースのデータベース製品と組み合わせて使用するインメモリデータベース技術で、DB2だけでなく、OracleやSybaseを初めとする他社のRDBMS製品と組み合わせることも可能。
価格は、IBM solidDB V.6.3が324万円から、IBM solidDB Universal Cacheが402万5000円から。
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米オラクルは2005年6月、インメモリDBのトップベンダーだった米タイムズテンを買収、Oracle Databaseラインアップへの統合を進めてきた。そして2007年2月、Oracle Database 10gとの統合機能を強化した新バージョン「Oracle TimesTen In-Memory Database Release 7.0」を発売した。
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