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管理者にやさしいWebサーバを構成するLAMPからWISAへ〜Webサーバ構築は次のトレンドへ(3/3 ページ)

Webサーバを構築する際に、導入コストを抑えようとオープン系のツール群による構成を選択すると、かえって管理コストが高くなってしまったということもある。今回は、Windows Serverによる兼任管理者にもやさしいWebサーバの構築について触れてみたい。

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WISAがもたらす管理者にやさしいWebサーバ

 LAMPにしろWISAにしろ、規模が大きなWebサイトになった場合は、管理者に求められるスキルが大きく変わってくることは覚えておいてほしい。小規模でテスト的に使用しているWebサイトや、トラフィックがさほど多くない場合、社内で限られた人数しかアクセスしないイントラサイトなどの小規模サイトの場合と、大がかりなBtoCサイトやトラフィックが多い大規模サイトでは、そもそもの管理手法も異なれば、管理上で注意しなければならないポイントなども異なってくる。当然、兼任管理者ができるような仕事量ではなくなるため、WISA構成にしたからといって、大規模サイトの管理を兼任管理者ができるようになるとは考えないでほしい。それでもここで取り上げたWISAが貢献する管理コスト削減策については、大規模サイトでも通用する。それは、少人数の管理者で大規模サイトを管理できるようになるという面においてだ。

 Windows Server群が持つスケーラビリティの高さは、トラフィック量の増大や規模の拡大によって複数台構成にすることを容易にする。これはバックエンドにあるデータベースを担うSQL Serverについても同様だ。MySQLをOracleに換えるなど、LAMPで構成したWebサイトをスケールアップする場合の苦労を考えると雲泥の差と言えよう。

 規模の大小を問わず、WISAでWebサーバを構築することで、Windows Web Serverの充実した管理機能が管理者の負担を軽減し、管理コストを削減する。これは、経営者にも管理者にも優しいWebサーバを構築できることを意味する。もちろん、兼任管理者にとって優しいGUI管理ツールだけでなく、高度な知識を持った専門の管理者にとっても、PowerShellなどの強力なツールが用意されており、また、スケーラビリティが確保されているので、将来的にも安心できるWebサーバを構築できるだろう。

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