NECは1月5日、携帯電話機で日本語と英語を双方に自動翻訳できるソフトウェアを開発したと発表した。通信環境に依存することなく、リアルタイムに翻訳できるという。
開発した翻訳ソフトウェアは携帯電話機向けの小型CPUで動作し、外部サーバなどのシステムに依存することなく、音声認識によって言葉を翻訳する。従来は、日本語から英語への翻訳のみに対応していた。
開発に当たっては、「耐雑音音声認識技術」や「言語モデル先読み値平滑化手法」と呼ばれる独自技術を音声認識エンジンに実装。雑音環境下でも音声の認識精度を向上させた。また、英語の認識では北米地域で広く使われている語彙や発音をモデルとして辞書データに採用し、データサイズを圧縮したという。
NECは「早期に商品化への道筋をつけたい」とコメントしている。
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