Microsoft、ApacheのSOAプロジェクトにコード寄贈
MicrosoftはApache Software FoundationのSOAプロジェクト「Project Stonehenge」にコードを寄贈した。OSSコミュニティーに対する姿勢は一昔前とは大きく変化した。
Microsoftは米国時間の1月19日、オープンソース団体Apache Software Foundation(ASF)のSOAプロジェクト「Project Stonehenge」にコードを寄贈したことを公式ブログで明らかにした。Microsoftは今後、コードコントリビュータとして同プロジェクトに参加する。
Stonehengeは、World Wide Web Consortium(W3C)とOrganization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)のSOA向け標準プロトコルを実装したサンプルアプリケーションを開発するプロジェクト。昨年11月、米WSO2がASFのインキュベーションプロジェクトとして提案、Microsoftはこれを支援することを表明していた。
Microsoftは今回、Webサービスベースのサンプルアプリケーション「StockTrader」としてWSO2とともにコードを寄贈した。今後、Microsoftの相互運用性チームInteroperability Technical Strategy Teamの主席プログラムマネジャーなど3人が同プロジェクトにコミッターとして参加するという。StonehengeにはMicrosoftとWSO2のほか、Red Hat、Progressも参加している。
Microsoftは昨年7月末、ASFに約10万ドルを寄贈し、プラチナスポンサーとなっていた。
編集者の一言
Microsoftがオープンソースコミュニティーに対して前向きな姿勢で取り組んでいるのは、ここ1年くらいで顕著にみられるようになってきました。ビル・ヒルフ氏やサム・ラムジー氏をはじめとするMicrosoft社内のキーパーソンがさまざまな批判に耐えながらも成果を出している証左でもあります。
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