Webサイトへのリンクの代わりに電話番号とICQ番号を記載したロシア語のスパムメールが過去数日間で増えているという。米セキュリティ企業のSymantecが1月28日のブログで伝えた。
内容はいずれも、不動産、資産管理、自動車や住宅メンテナンスの特別サービスといったものを宣伝するケースが大半を占める。偽ブランドなどを売り込む従来のスパムは、悪質なWebサイトへのリンクを記載してクリックを促すのが常套手段だったが、今回出回っているスパムは電話番号とICQ番号が記されているという。
この種のサービスでは、専用サイトを運営する方がコストが高くつくのかもしれないとSymantecは指摘。スパム対策フィルタでかわされがちなURL組み込みスパムから離れようとする動きがあるのかもしれないとみて、今後の動向を見守っていく方針だとしている。
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