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IBM、Google Healthに病歴の遠隔管理で協力
Googleが推進するGoogle Healthに、IBMと非営利団体のContinua Health Allianceが協力する。
米IBM、米Google、ヘルスケア企業とIT企業による非営利団体Continua Health Allianceは2月4日、Googleの医療情報サービス「Google Health」での提携を発表した。IBMは、患者が専用医療機器で血圧や体温などを測定、記録したデータを、Google Health Accountやそのほかの個人医療データへと自動的に送出するソフトを提供する。
新ソフトにより、患者は自分の健康状態や病歴に関する情報を、医師やそのほかの医療専門家と、簡単かつリアルタイムに共有できる。また医師らは、患者の状態を即座に把握し、適切なアドバイスや治療方法を迅速に提供可能となる。
IBMはGoogleとの提携により、Information Management、Business Intelligence、WebSphere Premises ServerセンサーイベントプラットフォームをGoogle Healthに統合した。ソフトの開発に当たっては、Continua Health Allianceのガイドラインに基づき、EclipseおよびOpen Health Toolsのオープンソースソフトウェアも採用している。Google Healthは昨年5月に発表された医療情報サービスで、無料で利用できる。
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