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スパムメールがグローバル化――シマンテックの月例リポート:バレンタインに便乗も
スパムメールの配信に加担するボットネットの活動地域が広がっている傾向が判明したとシマンテックが報告している。
シマンテックは、1月のスパム動向リポートを発表した。スパム配信国が広がり、ボットネットの活動が活発化していると報告した。
電子メールの全流通量に占めるスパムの割合は約79%だった。2008年11月にスパムを大量配信していた米国ISPのMcColoの活動停止に伴って流通量は一時的に減少したが、活動停止以前の水準に戻りつつあるという。
スパム配信国ではトップの米国の割合が3%減の23%となったものの、ブラジルが10%で2位に浮上したほか、コロンビアとアルゼンチンもトップ10入りした。依然としてインドおよび中国の占める割合も高く、同社ではスパム配信国の分散化からボットネットの存在が世界に広まっていると警告している。
スパムの内容では、バレンタイン商戦に便乗するものやナイジェリア詐欺に関連するものが目立った。また、McColoの活動停止で題材の傾向にも変化がみられ、金融やインターネットサービスを取り扱うものが3〜5%減少した一方、健康やレジャー、製品関連のものが3〜4%増加した。
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