メッセージラボ、Webセキュリティのホスティングサービスを提供:月額数百円から
メッセージラボは、3月からWebセキュリティやURLフィルタリングなどのサービスを販売代理店経由で開始する。利用料金は1ユーザー当たり月額数百円程度になる見込みだ。
米Symantec傘下のメッセージラボ ジャパンは2月18日、Webセキュリティのホスティングサービス「Managed Web Security Services」を3月1日から販売代理店経由で始めると発表した。
同サービスは海外で既に提供しており、国内では電子メールのウイルス/スパム対策のホスティングサービスに続くもの。世界2万社のメールセキュリティサービスのユーザー企業のうち、約3割がWebセキュリティサービスを併用している。
サービス内容は、Web利用時のウイルス/スパイウェア対策、URLフィルタリング、ファイルダウンロード制御、分析・リポーティング。ウイルス/スパイウェア対策とURLフィルタリングでは、振る舞い検知をベースとした自社開発の分析エンジン「SKEPTIC」と、複数社の商用検出エンジンを組み合わせて提供。ファイルダウンロード制御では、MIME形式や拡張をユーザー企業の管理者が指定(推奨設定もあり)することで、従業員による不審なファイルのダウンロードをブロックできる。
メールセキュリティサービスはMXレコードを同社のデータセンターに設定することで導入でき、Webセキュリティでも80番ポートのアウトバウンド通信をファイアウォールで同社のデータセンターに設定するだけで利用できる。ユーザー単位での詳細なセキュリティ管理を行う場合は、別途「Client Site Proxy」と呼ばれる制御ツールとActive Directoryを連携することで可能になる。
サービスは、検出率(スパム95%以上、ウイルス100%)と誤検知率(スパム0.0003%以下、ウイルス0.0001%以下)、平均遅延60秒以下、稼働率100%などの条件をSLAで保証しているという。
同社は、ホスティングサービス用のデータセンター世界12カ国16都市に所有。今回のサービスでは、新たに東京と大阪にデータセンターを開設した。サービスは、販売代理店の日本IBMや日立情報システムズなど数社が提供する見込み。利用料金は各社が個別に設定するが、1ユーザー当たり月額数百円程度になるという。
同社は、2008年のSymantecによる買収で経営を統合。国内でもシマンテックとの事業統合を準備中で、「顧客や代理店などに影響が出ないよう、Symantecのリソースとの相乗効果を目標に第一に進めている」(山本誠治社長)と話している。
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