HP、ProLiantでSolarisをサポートへ
HPは、Solarisを搭載したHP ProLiant、HP BladeSystemを販売する。Solarisが持つ仮想化技術をProLiantやBladeSystemで利用できる。
Sun Microsystems(Sun)とHewlett-Packard(HP)は米国時間の2月25日、Solaris搭載のHP ProLiantサーバに関する複数年のパートナーシップ契約を締結したことを明らかにした。この契約に基づき、HPはSolaris 10を搭載するHP ProLiant/HP BladeSystemを販売する。
この契約では、HPがSolaris搭載HP ProLiantの購入、問い合わせ、対応の窓口を一本化した形で提供、SunはSun Connectionと呼ばれるオンラインサービスでパッチやアップデートを提供する。HPはSolarisのサブスクリプションを販売するが、これにはx64版Solaris 10のエンタイトルメントとSun Connectionへのアクセスが含まれる。
今回の発表により、Solaris 10が持つDynamic Tracing(DTrace)や予測的セルフヒーリング、仮想化技術である「Solarisコンテナ」などの機能をHP ProLiant/HP BladeSystem上で利用したいというユーザーのニーズに応えることができ、SolarisやOpenSolarisを搭載したHP ProLiant/HP BladeSystemの需要拡大を狙う。
また、両社は今後、Solaris 10とHP Insightソフトウェアの統合にも共同で取り組むことを表明しているほか、HPはOpenSolarisコミュニティーへの貢献を進める姿勢。
なお、本契約はHP ProLiant/HP BladeSystemの製品ラインでのみ適用され、Itanium 2を搭載するHP Integrity製品は契約の適用対象外としている。
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