米大手ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のMySpaceがスパム対策を導入した。システムを納入するメッセージングセキュリティサービスの米Cloudmarkが4月6日に発表した。
MySpaceがスパム対策を適用するのは、メールのほかメッセージング、コメント、掲示板、ブログ、プロフィール、インスタントメッセージなど、同サイトで使用できるコミュニケーション機能の大半となる。
Cloudmarkは、スパムに含まれるフィンガープリントを判断する「Cloudmark Authority」と、スパム情報をユーザー同士が共有する「Cloudmark Global Threat Network」を提供。Global Threat Networkでは約8億人のユーザーからスパムの情報が提供され、最新の攻撃へ迅速に対処できるようになるという。
同社によれば、2008年はSNSユーザーを標的にしたサイバー攻撃が増加しており、会員制度などを背景にしたSNSの信頼性を逆手に取って会員へスパムを閲覧させやすくしたり、会員が公開する個人情報を取得したりしようとする行為が行われているという。
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