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Wordpressの脆弱性を突いたSEO攻撃が浮上:偽ソフトを拡散
Wordpressの脆弱性を突いて、検索エンジンで悪質なページを上位に表示させる新手のSEO攻撃が発生しているという。
人気ブログソフトWordpressの脆弱性を突いた新手のSEO攻撃が浮上していると、セキュリティ企業のPanda Securityがブログで伝えた。
それによると、この攻撃では米転職サービスCareer Builder傘下サイトのTheWorkBuzz.comと、非政府組織が運営するCenter for International Media Assistanceのサイトが利用された。検索エンジンで悪質なページを上位に表示させ、偽ウイルス対策ソフトウェアの配布サイトに誘導する手口が使われている。
いずれの攻撃もWordpressの旧バージョンの脆弱性を突いて、同ソフトウェアのフォルダにリダイレクト用の不正コードを大量に仕込んでいるという。脆弱性の詳しい内容は不明で、PandaはWordpressとサイト運営者に連絡を取って調べている。
Panda Securityによると、偽ウイルス対策ソフトを使って金銭を騙し取る手口は激増している。同社の調べでは、偽ウイルス対策ソフトの検出件数は2009年第1四半期だけで、2008年通期の件数を上回った。2009年は第3四半期末にかけ、四半期ごとに100%の伸びを示すと予想している。
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脆弱性を悪用されると攻撃者がユーザーのパスワードをリセットすることができてしまう。
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