迷惑メール送信先のアドレスを収集する目的でスパム業者が仕掛ける「ディレクトリハーベスト攻撃」(DHA)が最近多発していると、セキュリティ企業の米Symantecがブログで伝えた。
それによると、DHAは特定のドメインあてに無作為の件名や内容のメールを何通も送りつける攻撃のこと。受信側の電子メールサーバを通過したアドレスはすべて有効と見なされ、スパム送信用のアドレス帳データベースに登録されてしまう。
DHAで収集されたアドレスにはスパムやマルウェアが次々に届くことになりかねない。さらに、攻撃により負荷が発生してメールサーバのシステムリソースを大量消費してしまう恐れもあるとして、Symatecは警戒を呼び掛けている。
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