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変化するデータベースクラウド時代のデータべース新潮流(2/4 ページ)

人によって定義が異なるなど不確かな要素も多いクラウドコンピューティングだが、今後のITシステムの主流になると考える人が多いのも事実だ。その鍵を握るのがデータベースである。

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データベースに対応したストレージの仮想化が必要に

 さらに、データベース部分が仮想化できるだけでも不十分だとOracleは言う。ストレージの仮想化は各ストレージベンダーが提供する付加価値機能として、いま最も注目を集めている機能の1つだ。これをうまく活用できれば、情報のライフサイクル管理も可能となり、データ量の増加に柔軟に対応できるようになる。

 当然ながら、クラウドでもストレージの仮想化を活用して効率性と拡張性を得たい。だが、ストレージベンダーが提供する仮想化機能はファイルなどのデータを格納するには十分だが、データベースではその機能を活用できないのだ。そのため、データベースからストレージの仮想化を活用するには、データベースに対応したストレージの仮想化技術が必要だとOracleは主張する。

 例えば、ストレージの仮想化技術を利用し、動的にストレージ容量を追加したり減らしたりしたいとする。通常データベースでは、システム性能を確保するために専用のRAWデバイス形式でストレージを使用する。RAWデバイスの場合には、データの再構成を行わないと追加したストレージを利用できない。

 データがファイル形式であればこの問題は発生しないが、その場合にはデータベースのパフォーマンスが十分に発揮できない。クラウドの大容量、多ユーザーのアクセスの処理を考えれば、RAWデバイスの活用は必須だ。そうなると、クラウドではデータベースのRAWデバイスにも対応するストレージの仮想化技術が必要になるのだ。

 これは、最近流行の圧縮についても同様だ。増加するデータに対応するために圧縮技術を活用することは多いが、この場合もストレージの機能で圧縮を行ってしまうと、データベースからはそのデータにアクセスできなくなることがある。そのため、データベースのデータを圧縮したければ、データベースの機能で圧縮する必要があるのだ。

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