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サーバ統合を見据えたジョブ関連の機能向上JP1 V9 Review(2/3 ページ)

サーバ統合による管理対象の大規模化にともない、従来型のジョブ管理機能では不足が出る事態も考えられる。JP1 V9では先手を打つ形で関連する機能を拡充した。

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大規模化に伴う多量ジョブの検索にも配慮

 システムが大規模化すると、扱うジョブ数も飛躍的に増加する。このため、一覧で該当ジョブを探し出すことは困難だ。このような課題を抱えた大規模システム向けに、ジョブ検索機能を強化した。実行ファイル、開始時刻など各種条件を細かく組み合わせて検索できるだけではなく、毎回使う検索条件の保存も可能にした。

 検索条件の強化に伴い、検索結果の表示内容もユニット名や上位パスに加えて状態や実行ホストなどの情報を合わせて表示できるように拡張した。また検索結果に対して、保留属性設定/保留解除、強制終了などの操作をできるようにした。また、検索結果からは、従来のエディタ/モニタ画面の起動に加えて、デイリー/マンスリースケジュール画面の起動もサポートした。これはジョブの開発段階での活用はもちろん、ヘルプデスクでの調査も威力を発揮する。

強化された検索画面。左側で条件が細かく設定できる
強化された検索画面。左側で条件が細かく設定できる

多量ジョブの一覧監視/操作が可能に

 複雑な業務でも、実行状況をアイコンと接続線でつないだビジュアルな画面で監視できるが、システムの大規模化にともない一覧表示で終了予測も表示できるようになった。

 表示に当たっては、「異常」、「遅延」、「実行中」、「すべて」などを絞り込み表示できる。終了予定日時、該当項目の進捗度、実績/予定数、残り数、異常数、遅延数なども表示。さらに、一覧表示した項目に対して、保留設定/保留解除、強制終了などの操作が行える。

実行中のジョブの終了予定時刻や進捗状況を数値化して表示しできる
実行中のジョブの終了予定時刻や進捗状況を数値化して表示しできる

業務を計画的に切り替える

 従来、業務であるジョブを変更する場合は、従来のジョブを開発環境でコピーしてから修正を加え、テスト後に本番環境に移していた。このとき、当然ながらシステムを停止し、該当ジョブを配備して、再起動するという確実で安全な方法を手動で行っていた。しかし、ここに人の手が入る事によるミスの誘発、システムの大規模化による数の増大が運用の効率性と信頼性を阻害する要因になる。そのため、あらかじめテスト済みのジョブを登録し、指定日時に自動入れ替えできるようにした。併せて、変更履歴も管理できるようにして、作業の正確性を確認できるようにした。

計画ジョブネット切り替えの様子。右上段左が変更前ジョブ群、画面内日付の16日から右下段の様に変更後のジョブに切り替わる
計画ジョブネット切り替えの様子。右上段左が変更前ジョブ群、画面内日付の16日から右下段の様に変更後のジョブに切り替わる

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