サイオス、EnterpriseDBとの資本/業務提携を発表
サイオステクノロジーはOracle Database互換のRDBMS「Postgres Plus Advanced Server」を提供している米EnterpriseDBとの資本/業務提携を発表した。
サイオステクノロジーは10月28日、オープンソースのPostgreSQLをベースとしたOracle Database互換のRDBMS「Postgres Plus Advanced Server」を提供している米EnterpriseDBと資本提携し、同製品の販売において業務提携したことを明らかにした。EnterpriseDBへの出資額は約4600万円。
Postgres Plus Advanced Serverでは、PostGreSQLを高度なトランザクション環境に対応させるなどの機能拡張が図られているほか、Oracleアプリケーションとの互換性など、Oracleに匹敵する機能を有しつつ、オープンソースのMySQLと同等程度のコストで導入できるというアピールで市場の評価を得ている。同社にはPostgreSQL開発チームのコアメンバーが数多く在籍していることもあり、その点でも市場から支持を得ている。
こうした状況の中、企業のPostgreSQL導入を推進したベンダー、あるいはOracleからのマイグレーション顧客の取り込みを期待するベンダーはEnterpriseDBへの出資などを積極的に行っている。2008年にはIBMやNTTが同社に出資を行っているが、今回、サイオステクノロジーがそこに加わった格好だ。なお、米国時間の10月27日には、Red HatもEnterpriseDBへの出資を発表している。
この提携により、サイオステクノロジーは、オープンソースソフトウェアを活用した企業システム構築支援ソリューション「OSSワンストップソリューション」のデータベース分野の販売とサポートを強化していく姿勢だ。
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