ビーコンIT、企業向けポータルをオープンソース化
ビーコンITは、企業向け情報ポータルソフトウェア「infoScoop」のオープンソース版を無償ダウンロード提供すると発表した。
ビーコンITは2月22日、企業向け情報ポータルソフトウェア「infoScoop」のオープンソース版を同日から無償でダウンロード提供すると発表した。オープンソース化することで、コミュニティーからのフィードバックなどを得るとともに、ユーザーのすそのを広げ、サポート契約の獲得や商用版の購入などを促す。
製品名は「infoScoop OpenSource」。多くのエンジニアがかかわるオープンソース特有の開発スタイルを取り入れることで、従来はライセンス上の問題があり難しかったほかのオープンソースソフトウェアの機能やライブラリをinfoScoopに取り込めるようにする。
オープンソース版のメンテナンスサポート費用は、300人規模の企業の場合に年間36万円から。一方、商用版のライセンス価格は、360万円からで、保守料は72万円からとしている。また、利用料契約の場合は、利用権とサポートを併せて年額120万円から。
infoScoopは三菱UFJインフォメーションテクノロジーとビーコンITが共同開発したもの。商用版は、日立ビルシステムなど大企業での稼働実績もある。さまざまなシステムから個別の機能をガジェットとして抜き出し、ポータル上で統合できる。
例えば、人事の社員マスターから「社員検索ガジェット」を抜き出し、一方で、販売システムから「売り上げ検索、集計ガジェット」を抜き出し、社員番号などをキーにして両ガジェットのデータを付き合わせることで、新たな機能を構築できる。基本的なアプローチとしてはSOA(サービス指向アーキテクチャ)と似ている。
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