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国内に、海外に、正確な情報を――日本を元気にするチカラオルタナブログ通信(1/3 ページ)

ビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」では、約240人のブロガーによって、ITにまつわる時事情報などが日々発信されている。その中から今回は「ソーシャルメディア」「緊急地震速報」「発電」「支援」などを紹介しよう。

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携帯よりも早い緊急地震速報とは?

 先日から、このソフトを常駐させています。速報が入ると、画面の一番手前までポップアップしてきます。さっきの地震では、ポップアップとほぼ同時に揺れはじめましたが、ケータイの緊急地震速報は揺れてから入ってきました。

 フリーソフトの緊急地震速報が携帯の速報より早かった:新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ


 ひところより落ち着いたものの、いまだテレビやラジオなどから緊急地震速報を聞くことがある。ところが、速報が来たのに揺れは来ないじゃないか――そう思うことも多く、つい揺れ鈍感になってしまいがちだ。しかし、いつなんどき大地震がやってくるか分からない。万全ではないにせよ、使えるものはしっかり活用して、有事に備えたいものだ。

 残念ながら筆者の携帯電話は端末が対応しておらず、緊急地震速報を受信することができない。このような場合、どうすればいいのか――新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」のフリーソフトの緊急地震速報が携帯の速報より早かったに、なかなか興味深いツールが紹介されていた。「SignalNow Express」というPC用のフリーソフトが配布されているというのだ。これは「地震の情報は、気象庁の高度利用者向け緊急地震速報から受信。普段はタスクトレーに隠れているが、緊急地震速報配信サーバと常時接続されている。もしも地震が起きた場合は、警告音とともに予想地点と地震の規模、予想震度に予想到達時間が表示される」というもので、新倉氏は、「先日から、このソフトを常駐させて」いる。「速報が入ると、画面の一番手前までポップアップ」し、実際の地震では「ポップアップとほぼ同時に揺れはじめましたが、ケータイの緊急地震速報は揺れてから入って」きたというからすごい。携帯電話よりも早く緊急地震速報を知らせてくれたことになる。

 もちろん「元ソースは同じ気象庁からのものですが、受信媒体を複数持っているのも1つの方法だ」ろう。特に筆者のようにふだんPCで作業をしている人間にとっては、タスクトレイに常駐させるだけなので負担にもならない。テレビやラジオのない環境でPC作業をしている場合、これさえ入れておけば緊急地震速報を視覚的にも確認できて便利だ。

 しかし、これとてインターネットが生きていればこそ使える技。今回の震災では、ネットが使えたという意見がある一方、使い物にならなかったという意見もあった。そこでは何が有効なのか、村上福之氏「村上福之の「ネットとケータイと俺様」」のネットは災害に強い! と勘違いしている人に送る、東京直下型地震が来る前に抑えて起きたいメディアを読んでほしい。村上氏は「ネットの情報の受発信能力や検索はすさまじく強力です。とても大事です。ぼくもその恩恵はすごく受けています。しかし、(中略)ネットは原子力と同様、依存しすぎると大変なことになります」と指摘、「東京直下型地震が起きて、東京のネットインフラが死んだとき、ネット最強! スマホ最強! EvernoteにTwitterでFacebookでソーシャルでキャズムでライフハックだー! ガラケー厨乙! といっている人は、情報難民になるかもしれません」と警告を発している。

 緊急地震速報を侮らず、「災害に備えて、ワンセグ機器と、スマホと、ラジオを持っているのが、正しい」と言えるだろう。

脱原発から自然エネルギーへ

 個人的に今現在の自然エネルギーの可否の問題ではなく、自然エネルギーを考えようという潮流が生まれた事に意味があると思っています。

 脱原発から自然エネルギーへ:IT業界の「みょ〜にリアルなお話」


 震災まではにエコの名のもとに注目を浴びていたもののひとつが、電気自動車(EV)だ。しかし、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」のちょっと考えれば見えてくるEVの光と影にもあるように、EVは「基本的には充電が必要」だ。「充電する以上は電気がきっちり供給されていて、充電できる場所が十分に無いと困るわけです。後者については自治体や高速道路のSA/PAを始め、ディーラーでの充電サービスなどの展開がなされてるわけ」だが、「電気の供給が無ければ充電でき」ないのだ。今回の震災では、「たまたま3月11日にEVを借りてEV特集の取材に出かけた記者が、バッテリーの残量との格闘の末に都内に戻ったという話」が記事になったという。EVは「非常に強烈な電力食い虫」であるが故に、「電力料金に一定の補助金なり助成が無い部分で見ると(中略)充電するたびに驚くような電力料金になるのが実態」であり、それだけ電気が必要となる。

 現在、脱原発の潮流があるが、大量の電気を必要とする社会であることも事実。野村祐司氏「IT業界の「みょ〜にリアルなお話」」の脱原発から自然エネルギーへでは、「原発は危険! 原発はもう作るな! この手の原発危険講座は聞き飽きた」と言い、「原発やめよう! のステップはもう終わりにして、これからは代替エネルギーをどうしよう? ということを皆で考えるステップだと思っています」と提起している。「Twitter上では震災と原発事故の直後あたりから、電力不足→どうやって補うという流れ」があり、「自分たちで自然エネルギー事業をはじめちゃえばいいんじゃない?」と、「自然エネルギーに対する具体的な議論や行動がどんどんスタート」した。さらに「一般社会でも特に大きく世論が動きつつある影響を与えたのがソフトバンクの孫正義社長による脱原発の自然エネルギー財団設立の発表で、世間的にも自然エネルギーに対する認知や期待がさらに加速している状況」もある。野村氏は、「今現在の自然エネルギーの可否の問題では無く、自然エネルギーを考えようという潮流が生まれたことに意味がある」と語り、「仮に今まで自然エネルギーで上手く行かなかった部分があったとしても、あらゆる分野の人や知恵が集まり前に進むかもしれない」と、大きな期待を持っている。さらに自身も、「何か関われるようなことがあれば関わっていきたいなと夢を持っている」という。

 その自然エネルギーの1つとして考えられるのは、太陽エネルギーだろう。野村氏は太陽光発電に次ぐ太陽光を利用した発電システムの中で、「太陽光発電と同じ太陽光を利用した発電システム、太陽熱発電に注目」していると語る。すでに「太陽熱発電システムを利用したソーラータワーという名称の建造物が、スペイン、オーストラリア、ドイツなどで建設されている」という。「暖められた空気が地上に上昇するという原理を利用し、高さ1000メートルほどの巨大なタワー中を、周囲の太陽光により温められた空気を上昇させ、タービンを回し発電するという仕組み」で、「24時間常時発電する」こともできる。コメントに寄せられたように、「スカイツリー」を「ソーラータワー仕様」にするという手もあったのではないか――どちらにせよ、傾聴に値するように思うが、いかがだろうか。

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