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「京」の計算成果がゴードン・ベル賞に 東工大「TSUBAME2.0」も受賞
スーパーコンピュータ「京」によって得た成果がゴードン・ベル賞の最高性能賞を受賞。東工大のTSUBAME2.0も特別賞を受賞し、2つの本賞を日本勢が独占。
理化学研究所と筑波大学、富士通による研究グループがスーパーコンピュータ「京」によって得た成果に対し、米国計算機学会(ACM)のゴードン・ベル賞「最高性能賞」が贈られた。最高性能賞の受賞は、日本のグループでは「地球シミュレータ」(海洋研究開発機構)による成果で2002年に獲得して以来。
受賞論文は「『京』による100,000原子シリコン・ナノワイヤの電子状態の第一原理計算」。次世代半導体の基幹材料として注目されているシリコンナノワイヤ材料の電子状態を計算したもので、現実のサイズに近い10万原子規模(直径20ナノメートル・長さ6ナノメートル)のナノワイヤの電子状態について量子力学的計算を行い、実効性能で3.08PFLOPS(実行効率約43.6%)を達成した。
京は、14日に発表されたスーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」で、2期連続の1位を獲得している。
東京工業大学のスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」による同大学術国際情報センター・青木尊之教授らのグループも同賞の「特別賞」を受賞した。ゴードン・ベル賞の2つの本賞を日本勢が独占した形になり、02年の地球シミュレータ以来の快挙だとしている。
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