GoogleやMicrosoft、フィッシング対策でメールセキュリティのAGARIと提携
CiscoからスピンアウトしたAGARIが、大手メールプロバイダー4社と提携し、10億以上のメールボックスをフィッシングやネット詐欺から守る「Email Trust Fabric」を提供する。
メールセキュリティ対策を手掛ける米新興企業AGARIは11月30日(現地時間)、米Google、米Microsoft、米AOL、米Yahoo!がAGARIのクラウドベースのセキュリティプラットフォーム「AGARI Email Trust Fabric」に参加したと発表した。
AGARIは11月2日に米Cisco Systemsがスピンオフした非公開企業。Ciscoが2007年に買収したIronPortの創業者らが立ち上げた。Ciscoでは「Cisco IronPort Email Security」などの企業向けメールセキュリティサービスを開発していた。
AGARI Email Trust Fabricは、参加するメールプロバイダーで送信される全メールデータをリアルタイムで追跡し、顧客企業に解析情報を提供する。顧客企業はAGARI Email Trust Fabricのクラウドを介してプロバイダーに対して承認ポリシーを発行することもできる。また、プロバイダーに対するメール攻撃が発生した場合は、これをブロックする。
米Forbesによると米Facebookが同サービスを採用したという。AGARIの説明図には米LinkedInや米YouSendItが顧客として記されている。
AGARIは、米大手メールプロバイダー4社が参加したことで、米国のコンシューマーによるメールトラフィックの約50%、10億以上のメールボックスをフィッシングやネット詐欺から守れるようになったとしている。
関連記事
- フィッシングを仕掛けるマルウェア付きメールに注意――IPA
- Googleのセキュリティ機能「二段階認証プロセス」が日本語に対応
- GmailだけにとどまらないWebメール攻撃、HotmailやYahoo! Mailも標的に
- Cisco、クラウド対応のメールセキュリティサービス「IronPort Email Security」を発表
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.