SAPジャパンは6月5日、インメモリデータベース製品の最新版「SAP HANA SP4」を同日から提供開始すると発表した。
新製品は、ネイティブの予測およびビジネス機能を追加することで、プラットフォーム上に迅速な予測アプリケーションを構築できるようになったほか、構造および非構造化データの中でネイティブのテキスト検索をすることで、HANAのデータベースで直接テキストコンテンツを調達、プロセス、モデリング、検索可能となった。
また、オープンソースの統計言語「R」との連携強化や、HANAの最適化に向けてSAPが開発した独自関数群「Predictive Algorithm Library(PAL)」および「Business Functional Library(BFL)」を拡充したほか、オープンソースの分散処理ソフトウェア「Apache Hadoop」とのデータ連携を強化した。これによって、将来の収益機会の予測や、高度な予測分析などビッグデータ解析が容易に実現できるという。
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