Facebookと米Yahoo!、特許訴訟で和解 コンテンツと広告で新たな提携も
米Yahoo!の前CEO、スコット・トンプソン氏がFacebookに対して起こした訴訟とそれに対するFacebookからの反訴で両社が和解し、新たな提携を結んだ。
米Facebookと米Yahoo!は7月6日(現地時間)、両社間の特許訴訟で和解することで合意に達したと発表した。この和解で、複数の特許でクロスライセンス契約を結ぶ。また、新たな広告パートナーシップを立ち上げ、コンテンツ配給協定を拡大する。
Yahoo!が3月12日にFacebookがYahoo!のオンライン広告システムを含む10以上の技術に関する特許を侵害したとしてFacebookを提訴し、これを受けてFacebookが4月3日に反訴していた。Yahoo!は提訴の際、「勝つ自信がある」としていたが、Facebookは4月に対抗策として米Microsoftと大規模な特許契約を結んだ。この訴訟は、Yahoo!の前CEO、スコット・トンプソン氏が起こしたものだが、同氏は5月に学歴訴訟問題で退任に追い込まれ、現在はロス・レビンソン氏が暫定CEOを務める。
レビンソン氏は発表文で、「シェリル(Facebookの最高執行責任者、シェリル・サンドバーグ氏)とそのチームがわれわれと共にこの合意のために尽力してくれたことに感謝する」と語った。
サンドバーグ氏は、「前向きな形でこの問題を解決できて非常にうれしい。今後、ロス(レビンソン氏)と緊密に協力していくことを楽しみにしている」と語った。
両社は2009年に提携を結んでおり、ユーザーは、両社のサービスでのアクティビティを双方のネットワークで閲覧したり共有したりできる。今回の合意により、こうした統合をより拡大していく。
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