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国内サーバ市場は2桁縮小、前年の「京」効果や出荷遅延の反動で
2011年の「京」効果の反動と、東日本大震災の影響で出荷時期がずれ込んだことの反動により、2012年第2四半期の国内サーバ市場は前年同期比マイナス18.5%だった。
IT調査会社のIDC Japanは9月25日、国内サーバ市場に関する調査結果を発表した。2012年第2四半期(4〜6月)の同市場は1045億円規模と、前年同期比で約18.5%のマイナスだった。また出荷台数は13万3000台と、前年同期比で31.9%の減少となった。
大幅なマイナスになったのは、2011年第2四半期にはスーパーコンピュータ「京」の大型案件があったことと、同年は東日本大震災によってサーバ製品の出荷が4月以降にずれ込んだことの反動が原因とみる。一方、ビジネスサーバやIA64サーバ、メインフレームは前年同期比でプラスだった。
ベンダーシェアは、出荷額/出荷台数とも富士通がトップに。京の最終出荷および、同製品の量産品である「PRIMEHPC FX10」の大型案件が影響したとみる。以下、出荷額では2位にIBM、3位にHP、4位にNEC、5位に日立製作所と続き、出荷台数では2位がHP、3位がNECだった。
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プラス成長にはスーパーコンピュータ「京」が大きく影響したが、この要因を除けばマイナスだった。
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