Microsoft、「Windows Phone 8」をリリース 米国では11月14日に端末発売
バルマーCEOは「Windows 8を使うなら、Windows Phoneは最適なスマートフォンだ」と語った。
米Microsoftは10月29日(現地時間)、サンフランシスコで開催したイベントでモバイルOS「Windows Phone 8」のリリースを発表した。イベントではフィンランドNokia、韓国Samsung Electronics、台湾HTCの新スマートフォンも披露された(それぞれ既に個別に発表済み)。
スティーブ・バルマーCEOは壇上で「もしあなたが来年Windows 8を使う何億人ものユーザーの1人になるのであれば、Windows Phoneほど最適なスマートフォンはない」と語り「世界中の人々がWindows Phoneと恋に落ちるだろう」とした。
Windows Phone Program Management担当副社長のジョー・ベルフィオーレ氏も「Windows Phone 8端末は、Windows PCとXboxの完ぺきなコンパニオンだ」とWindowsとの連係のしやすさを強調した。
Windows Phone 8の基本仕様はベルフィオーレ氏が6月に説明した通り。今回の発表では、Windows Phone 7から継承するスタート画面のライブタイルで、タイルのサイズを3種類から、色を20種類から選べるようになったことや、手軽にソーシャルグループを作れる新機能「Room」、ユーザーが自分の子どもに端末を安心して貸せる「Kids' Corner」、連絡先(People Hub)に統合されたSkype機能などが紹介された。
立ち上げの段階でアプリストア「Windows Phone Store」に登録されているアプリ(Microsoftは「Live Apps」と呼ぶ)数は12万本。FacebookとTwitterの他、“他のプラットフォームで人気のトップ50本のうちの46本”がホリデーシーズンに出そろうという。音楽サービスのPandoraも2013年初旬に米国で利用できるようになる。
また、日本での発売は未定だが、各端末の発売時期と一部モデルの価格も発表された。米国ではキャリアによって取り扱うモデルが異なるが、すべての端末をMicrosoftの「Microsoft Store」で購入できる。米T-MobileはHTCの「Windows Phone 8X」の16Gバイトモデルを11月14日に2年契約付きで149.99ドルで販売する。「Windows Phone 8X」については、米小売大手のBest BuyがAT&Tとの2年契約付き99.99ドルで予約を受け付けている。
米Verizonは「Nokia Lumia 822」を2年契約付きで99.99ドルで販売する他、「Samsung ATIV Odyssey」も独占的に販売する(価格は不明)。いずれも12月に発売予定。「Nokia Lumia 920」と「Nokia Lumia 820」は米AT&Tが11月中に発売する。こちらの価格もまだ不明だ。
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