Apple、iOS責任者のスコット・フォーストール氏の退任と組織改変を発表
インダストリアルデザインの責任者であるジョナサン・アイブ氏がヒューマンインタフェースも統括し、iOSはMac OSの責任者、クレイグ・フェデリーギ氏が責任者を兼任する。
米Appleは10月29日(現地時間)、iOS担当上級副社長、スコット・フォーストール氏の退任を含む組織改編を発表した。ソフトウェア、ハードウェア、サービス間のコラボレーションを強化する目的という。
フォーストール氏は2013年にAppleを離れる。それまでは、ティム・クックCEOのアドバイザーとして同社に留まる。フォーストール氏は1997年に故スティーブ・ジョブズ氏が立ち上げた米NeXTからApple入りし、Mac OS Xの立ち上げメンバーの1人でもある。一時期は次期CEOと見なされていたこともある。同氏はiOS 6の発表で、リリース後物議をかもした新マップを大々的に紹介した。
また、4月にリテール担当上級副社長に就任したばかりのジョン・ブロウェット氏が同社を去る。次のリテール担当上級副社長が見つかるまで、リテールチームはクックCEOの直属になる。リテール担当上級副社長の座は、ブロウェット氏が就任するまで、Apple Storeの生みの親とされるロン・ジョンソン氏が2011年6月に同社を去ってから空いていた。
両氏は既に、Appleの幹部プロフィールページから消えている。
インダストリアルデザイン担当上級副社長のジョナサン・アイブ氏がヒューマンインタフェースも統括する。
インターネットソフトウェア&サービス担当上級副社長のエディ・キュー氏が、Siriと(問題の)マップも統括する。
8月にMacソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長に昇級したクレイグ・フェデリーギ氏が、Mac OSに加えてフォーストール氏に代わり、iOSの責任者になる。フェデリーギ氏もNeXT出身だ。
8月にAppleに留まることを明らかにした元ハードウェア担当上級副社長のボブ・マンスフィールド氏は、新たに立ち上げるテクノロジーグループを統括する。このグループは、全社の無線関連チームと半導体チームを統合し、将来に向けた研究開発に従事する。
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