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シリアのインターネット、約2日間の遮断からほぼ復旧
内戦状態のシリアで11月29日から全面的に利用できなくなっていたインターネットと携帯電話回線がほぼ復旧した。当初政府当局はテロリストの仕業だとしていたが、国営放送では「故障を修理した」と報じた。
内戦状態のシリアで協定世界時の11月29日午前10時26分から全面的に利用できなくなっていたインターネットが、12月1日午後2時32分からほぼ復旧したようだ。米データ分析企業のRenesysや米広域負荷分散システムのCloudFlareが伝えた。また、米Googleの透明性レポートでも、Googleサービスへのトラフィックが復活している。
米CNNによると、シリア国営放送が12月1日に、ダマスカスとその近郊におけるインターネットおよび携帯電話回線が2日にわたり停止していたが、その原因の故障の修理が完了し、利用できるようになったと報道したという。シリア政府当局は当初、このネット遮断はテロリストの仕業だとしていた。
内戦での反政府勢力にとって、インターネットや携帯電話は作戦連絡や国外への動画配信のための重要な手段であるため、政府にとっては大きな脅威になる。2011年のチュニジアのジャスミン革命やエジプト革命など、いわゆる「アラブの春」でインターネットが果たした役割は大きい。当時もエジプトで4日にわたってインターネットが遮断された。
Googleはシリアでのネット遮断開始からしばらくして、エジプト革命の際に米Twitterと立ち上げた音声回線を使ってTwitterに投稿するサービス「Speak To Tweet」を復活させた。
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