Googleは12月13日、iOS向けGoogleマップアプリをApp Storeで公開した。無料。説明文には「正確で使いやすい地図をぜひご利用ください」とある。
地図のほか、評価や口コミに基づき飲食店などを探せる地域情報検索、音声ガイド付きの経路検索、ストリートビューなども利用可能。Googleアカウントでログインすると、お気に入りの場所の保存や、PCで過去に検索した場所や経路にアクセスできるようになる。
iOS 5.1以降で、現時点ではiPhoneとiPod touch用(iPad用はない)。iPhone 5にも最適化されている。
Appleは9月にリリースしたiOS 6で、地図アプリをGoogle Mapsから自社製に切り替えたが、精度の低さなどからクレームが相次ぎ、ティム・クックCEOが謝罪する事態になっていた。Googleは「Googleマップは世界で最も正確で使いやすい地図だと信じており、デバイスやブラウザ、OSにかかわらず、Google Mapsを使いたいという全てのユーザーに届けるのがGoogleのゴールだ」と、iOS向けアプリの準備を進めていた。
Googleによると「ここ数カ月間、世界中のユーザーの皆さんから本当に多くのGoogleマップを待ち望む声をいただいた」という。アプリ開発者が利用できるよう、SDKも公開する。
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