Microsoft、GoogleとFTCの和解は「説得力がなく、異常だ」と苦言
米連邦取引委員会がGoogleを提訴せずに独禁法調査を終了したことについて、Microsoftは落胆したと公式ブログで懸念を表明したが、寄せられたコメントのほとんどはMicrosoftに批判的だ。
米Microsoftは1月3日(現地時間)、同日発表された米連邦取引委員会(FTC)と米Googleの和解は「説得力がなく、異常だ」と公式ブログで苦言を呈した。
FTCは複数の競合からの申し立てを受け、2011年6月からGoogleを独禁法違反の疑いで調査してきたが、Googleが商習慣を改善することに合意したため、和解して調査を終了する。
Microsoftは和解内容の“問題点”を1つずつ挙げ、その不十分さについて説明している。例えば、Googleが検索結果で自社サービスに有利なバイアスを掛けているかどうかという点でFTCが“シロ”と判断したことについて、Googleは検索結果をユーザーのために改善しているというが、「Google+は本当にFacebookより適切だろうか? Googleの旅行検索結果はKayakなどの専門検索サービスの情報より良いだろうか?」と疑問を投げ掛けた。
FTCはこの判断について、「FTCの使命は市場における健全な競争を保護することであって、個々の競合企業を保護することではない。Googleの行為は米連邦法に反するものではない」と説明している。
Microsoftのこの投稿には既に約40件のコメントが寄せられているが、Microsoftは90年代に独禁法違反調査を受けた際にGoogleと同様の行動をとったという指摘や、「Microsoftは訴訟準備に忙しくてこのブログにGoogle+ボタンを付けるのを忘れたようだ」といった皮肉など、ほとんどがMicrosoftに批判的なものだ。
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