ユニファイドコミュニケーションの波が来た――アバイアが製品体系を刷新
2012年にビデオ会議メーカーのRadvisionを買収したAvayaが、ユニファイドコミュニケーション製品の新たな提供体系を発表した。
日本アバイアは2月8日、ユニファイドコミュニケーション(UC)製品の新たな提供体系となる「Avaya Aura Suite Licensing」を発表した。2012年に買収したビデオ会議メーカーのRadvisionの製品をラインアップに加え、ユーザーベースのライセンスを採用。3月4日に提供を開始する。
Avaya Aura Suite Licensingは、音声主体のコミュニケーション向け製品で構成する「Essential Suite」、Essential Suiteにモバイル環境で利用するための製品を加えた「Mobility Suite」、さらにRadvisionのビデオ/Web会議システム製品を加えた「Collaboration Suite」の3種類で提供する。1ユーザー当たりの価格はそれぞれ225ドル/325ドル/525ドルとなっている。
これに併せて同社は、「Avaya SBC for Enterprise」と「Avaya Identity Engines」という2製品も開発。Avaya SBC for Enterpriseは、SIPによる通信を保護するもので、UCのアプリケーションをVPN接続せずに安全に利用できるという。Avaya Identity Enginesは、ユーザーの役職や利用機器、通信回線などの複数の要素で認証を行う。いずれもMobility SuiteとCollaboration Suiteに同梱される。
ソリューションマーケティング UCソリューション マネージャーの山本契氏によると、従来の提供体系ではUCソリューションの内容と製品ごとに価格が設定されていたが、今回からユーザー数ごとの価格になった。従来に比べて最大40%安価になると説明した。
会見したロバート・スチーブンソン社長は、「UC市場は10年近く前からあるがほとんど広がらず、スマートフォンやタブレットの普及でようやく立ち上がってきた。UCの波が来ている」とコメント。今後はRadvisionとの製品統合を推進する予定で、「前日(7日)に都内でRadvisionの技術責任者とロードマップを相談したばかり。これから2〜3カ月ペースで新たな製品の方向性を次々と出していきたい」と話した。
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