Facebook、Microsoftの広告配信技術「Atlas」を買収
Facebook Exchangeなどの広告ツールを強化しているFacebookが、Microsoftの広告配信テクノロジー「Atlas Advertiser Suite」を買収すると発表した。
米Facebookは2月28日(現地時間)、米Microsoftの広告配信テクノロジー「Atlas Advertiser Suite」を買収することで合意に達したと発表した。買収総額は公表されていないが、米AdAgeなど複数のメディアが約1億ドルと推定している。
Microsoftは、2007年に米オンライン広告企業のaQuantiveを60億ドルで買収した際、この広告配信技術を獲得した。同社が2012年4〜6月期にaQuantive買収費用の減損処理を行ったころから、売却がうわさされていた。Microsoftは公式ブログで、“デバイス&サービス”企業としてのゴールに向かうに当たり、Atlasのようなサードパーティー広告技術への投資はかつてより重要性が低くなったと売却の理由を説明している。
Atlasは、米Google傘下のDoubleClickと競合する広告プラットフォーム。Webサイトに広告を掲載し、その効果を測定できる。既に多くの広告主がAtlasを通じてFacebookに広告を掲載しているという。Facebookは買収後、Atlasの広告測定機能を強化し、デスクトップとモバイルの両方の広告で利用できるツールを追加する。AtlasはNielsenとDatalogixに統合されているため、Facebook上のキャンペーンとデスクトップおよびモバイルのWebサイトの広告を比較できるとしている。
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