Dropbox、初の開発者会議でアプリ向け同期機能を発表
Dropboxがアプリ開発者向けに、ファイルだけでなくアプリの設定や連絡先データもDropboxを経由して同期できるクロスプラットフォームのAPIを発表した。
米Dropboxは7月9日(現地時間)、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の同社初の開発者会議「DBX」において、「Dropbox Platform」の幾つかの新機能を発表した。
同社は2月に、Dropbox Platformの最初のサービスとして、iOSとAndroidのアプリ開発者向けに、アプリのファイルとフォルダーをDropboxを通じて同期させる「Sync API」を公開した。米Yahoo!のメールサービスは、このAPIを利用してDropbox上のファイルを添付できるようになっている。
今回発表された「Datastore API」は、モバイルアプリの設定、連絡先、to-doリスト、ゲームのステータスなど、ファイル以外のデータの同期を可能にする。このAPIを使えば、すべての端末でこれらをDropboxを経由して同期できるという。例えばiPhoneでオフラインの状態でアプリの設定を変更すると、オンラインになった段階でDropboxと同期し、PCのWebアプリの設定も自動的に変更される。
「Drop-ins」は、クロスプラットフォームのユーザーインタフェース(UI)コンポーネント。「Chooser」コンポーネントは、Dropboxのファイルにアクセスする機能を、「Saver」コンポーネントはDropboxにファイルを保存する機能を、アプリに追加できる。アプリのユーザーは、スマートフォンやPCのHDDの代わりにDropboxにファイルを保存できる。
米Yahoo!は同日、Android版Yahoo! MailにこのAPIを利用した新機能として、新規作成メールの添付ファイルをDropboxから選択できるようにしたと発表した。
また、Dropbox傘下のMailboxも同日、やはりメールの添付ファイルをDropboxから選択できる機能を追加したと発表した。
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