単一サーバでも高度な解析を実現、SASが分析プラットフォーム最新版を発表
SASはアナリティクスソフトウェアを支える基盤製品の最新版「SAS 9.4」を国内で提供開始した。
SAS Institute Japanは8月1日、分析プラットフォームの最新版「SAS 9.4」を国内で提供開始した。オンプレミス型やクラウド型など導入形態を柔軟に選択できるようになったほか、高度なデータ解析機能をシングルサーバでも利用できるようになった。
新製品は、数百ものSASソリューションを支える同社のコアテクノロジー基盤。ビッグデータ分析を可能にする機能群「SAS High-Performance Analytics」などで構成される。従来製品からの強化点として、High-Performance Analyticsの機能を複数サーバを並べたMPP(超並列処理)型だけではなく、シングルサーバ環境でも活用できるようになった。また、オンプレミス型、ホスティング型に加えて、パブリッククラウド型およびプライベートクラウド型でも導入することが可能となった。
High-Performance Analyticsに関しては、データマイニング機能「SAS High-Performance Data Mining」、テキストマイニング機能「SAS High-Performance Text Mining」、最適化機能「SAS High-Performance Optimization」、統計解析機能「SAS High-Performance Statistics」、フォーキャスティング機能「SAS High-Performance Forecasting」、計量経済分析機能「SAS High-Performance Econometrics」といった6種類のパッケージを新たに提供する。
なお、統計解析やデータマイニングなどの同社アナリティクス製品を既に利用しているユーザーは、無償でSAS 9.4にバージョンアップすることができる。
SAS 9.4のリリースに併せて、データ探索および視覚化のためのソフトウェア最新版「SAS Visual Analytics v6.2」を提供開始した。最新版では、データマイニング手法の1つであるディシジョンツリー(決定木)機能や、需要変動要因を利用した複数の時系列予測アルゴリズムに対応する予測シミュレーション機能などが追加された。
Visual Analytics v6.2の最小構成価格は850万円から。
関連記事
- BIからBAへの発展促す、SASが2013年の事業戦略を発表
ビッグデータ分析ツール「SAS Visual Analytics」の最新バージョンもリリースした。 - テラデータ、インメモリ分析に特化したSAS専用のアプライアンスサーバを発売
日本テラデータは、Teradataデータウェアハウスと連携するSAS High-Performance Analytics専用アプライアンスサーバを発売した。 - 顧客分析ソリューション最新版を国内提供 SAS
- ビッグデータに溺れずビジネスにつなげる“極意” SAS首脳陣が提唱
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.