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Microsoft、“物言う株主”ValueActと協力契約締結 社長が取締役就任の可能性も
スティーブ・バルマーCEOの後任を検討中のMicrosoftが、“物言う株主”として知られる同社の大株主、ValueAct Capitalと協力契約を締結したと発表した。
米Microsoftは8月30日(現地時間)、同社の発行済み株式の約0.8%を保有する米投資会社ValueAct Capitalと協力契約を締結したと発表した。
ValueActは、120億ドルのアセットを運用し、過小評価されている企業への出資を経営方針に掲げる投資会社。「物言う株主」として知られ、4月にMicrosoftの株式を約19億ドル分取得したと発表した。
この契約により、ValueActのメイソン・モーフィット社長とMicrosoftの幹部がMicrosoftの問題に関する定期的な話し合いを持つ。また、この契約には、2013年の年次株主総会(同社の株主総会は通常11月半ばに開催される)後の最初の取締役会から、モーフィット氏を取締役に迎えるオプションも含まれる。
先週、1年以内にCEOを退任すると発表したスティーブ・バルマー氏は発表文で、「Microsoftの取締役会と幹部チームはMicrosoftの株主のために成長することにコミットしており、ValueActの協力を楽しみにしている」と語った。
Microsoftは現在、ビル・ゲイツ会長や取締役会のメンバーで構成する特別委員会の下、バルマー氏の後任を探している。
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