国内サーバ市場、ワークロード別出荷額はERPが最多に――IDC調査
IDC Japanによると、2013年の国内サーバ市場で出荷額構成比が最も高いワークロードはERPとなる見込みだ。
IT調査会社のIDC Japanは1月21日、国内サーバワークロードに関する調査結果を発表した。2013年の国内サーバ市場において出荷額の構成比が最も高いワークロードはERPになる見込みという。
ワークロード別の出荷額ではERPが最多(491億8100万円)で、国内サーバ市場全体の11.5%を占める。次いで、ファイル/プリントが9.1%(389億8500万円)、Webサービスが9.1%(389億4200万円)となる見込みだ。
サーバクラス別の構成比を出荷額/出荷台数ごとにみると、ハイエンドエンタープライズサーバ(顧客購入金額2500万円以上)で出荷額構成比が高いのは、上からバッチ処理、ERP、データウェアハウス/データマート、OLTP(Online Transaction Processing)、アプリケーション開発の順になった。また出荷台数構成比が高いのは、上からERP、バッチ処理、データウェアハウス/データマート、アプリケーション開発、OLTPの順となった。
この結果から、国内企業においては、支出負担の高いハイエンド機のリソースの多くをERP、バッチ処理、データウェアハウス/データマートなどの用途に使っていることが分かる。一方ボリュームサーバ(顧客購入金額250万円未満)では、出荷額構成比が高いのは、上から順にファイル/プリント、電子メール、Webサービス、ネットワーク、アプリケーション開発となった。
IDC Japanによると、国内サーバ市場では、2013年〜2017年における出荷額の年間平均成長率がプラスになるワークロードは存在しないという。この背景として、サーバ仮想化技術の普及により、アプリケーションとサーバが1対1である必要がなくなったことなどを挙げている。
関連記事
- 2013年第3四半期のサーバ市場は2桁成長――IDC調査
メインフレームとx86サーバがプラス成長をけん引し、x86サーバでは平均単価が7.1%アップした。 - 国内サーバ市場は縮小に転じる 出荷台数は2桁減――IDC調査
IDC Japanによると、2012年通年の国内サーバ市場は出荷額、出荷台数ともに前年比でマイナスだった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.