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ニートの進路決定をビッグデータで支援 IBMがNPOに技術提供
ニートの若者の進路決定をデータ分析で支援する取り組みをNPOが開始。IBMが分析ソフトやコンサルティングなどの技術提供を行っている。
無業の若者に対する職業訓練などを行っているNPO・育て上げネットは、データを活用して若者の自立支援を強化する取り組みを始めた。データ分析システムを提供した日本IBMが発表した。
内閣府の資料によれば、15〜34歳の若者で就職せず学校にも通っていない“ニート”(NEET:Not in Education, Employment or Training)の人数は63万人に達している。育て上げネットはこれまでもニートに対して職業訓練などの支援を行ってきたが、その方針は熟練スタッフの経験や専門知識に基づき決めていたため、支援方針が属人化する傾向があったという。
そこで今回、IBMの統計解析ソフト「IBM SPSS Modeler」を導入。過去に蓄積した支援データから特に支援効果が見込まれるパターンやルールを抽出し、支援活動の効果アップや効率化を目指す。
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