Dell、“テレビをPC化する”Androidスティック「Wyse Cloud Connect」を129ドルで発売
Dellが、昨年のCESで披露した、テレビをシンクライアント化する「Project Ophelia」の端末を「Wyse Cloud Connect」として129ドルで発売した。
米Dellは1月29日(現地時間)、モバイルクラウド接続端末「Dell Wyse Cloud Connect」を発売した。価格は129ドル。
これは、同社が昨年のCESで「Dell Wyse Project Ophelia」として発表した、傘下のWyseの製品。当初2013年上半期に発売とされていたが、ようやく発売された。
MHLポートを持つテレビやディスプレイに挿すことで、クラウドやリモートデスクトップを操作できるようにする。Android 4.1(コードネーム:Jelly Bean)を搭載し、Wi-FiとBluetoothをサポートするので、テレビにキーボードとマウスを接続してインターネットにアクセスできる。
また、Citrix、Microsoft、VMwareのデスクトップ仮想化と、Wyseのリモートデスクトップサービス「Wyse PocketCloud」にも対応するので、企業はこの端末で、従業員が自宅や出張先から自分のPCに安全にアクセスする手段を提供できるとDellは説明する。
サイズはUSBメモリ程度で、プロセッサはARMベースのCortex-A9、1GバイトのRAMと8Gバイトのフラッシュメモリ、72Gバイトまで拡張可能なmicroSDスロットを備える。ポートはMHL/HDMI、USB mini、MIcroUSBで、Wi-FiとBluetooth 3.0に対応する。ディスプレイは高精細(1080p)をサポートする。
Dellは、このスティックをビジネスとプライベートの両方での活用を想定している。例えば、オンラインゲーマーは大画面テレビでゲームを楽しめるし、営業マンは相手先にあるディスプレイで用意したプレゼン資料を表示できる。
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