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大日本印刷、M2Mのセキュリティを高めるアプリケーションを開発
このアプリケーションを搭載したSIMカードやセキュアモジュールなどをM2M用の機器に組み込むことで、機器間で送受信するデータを保護し、改ざんリスクを抑制できるとしている。
大日本印刷(以下、DNP)は2月10日、ネットワークに接続された機器同士がデータを送受信する「M2M」(機器間通信:Machine to Machine)向けセキュアアプリケーションを開発したと発表した。同アプリケーションを搭載したSIMカードやセキュアモジュールなどをM2M用の機器に組み込むことで、機器間で送受信するデータを保護し、改ざんリスクを抑制できるとしている。
今回開発したアプリケーションは、物理的・論理的に内部の解析が困難なICチップに搭載するもので、スマートフォンなどに装着するSIMカードや高セキュリティmicroSDカードのほか、モジュールに実装するための半導体パッケージ型セキュアチップなどに搭載できる。機器内のアプリケーションと連携し、機器状態を示す各種チェックデータを照合することで、機器に対する不正な改造やデータ改ざんを検知できるという。
DNPではこのアプリケーションを2015年までに実用化し、M2Mビジネスを行うサービス事業者に提供する予定。また、このアプリケーションを組み込んだ汎用の半導体パッケージ型セキュアチップや、M2Mクラウドに容易に接続する機能を備えたM2Mセキュアモジュールの製品化も計画しているという。
DNPは同アプリケーションおよび関連サービスの提供で、2017年度に10億円の売り上げを見込む。
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