Microsoftがまた名称変更 「Office Web Apps」が「Office Online」に
オンライン版Officeの存在をアピールするために、分かりにくかった名称を「Office Online」に変更し、オンラインサービスからアクセスしやすくした。
米Microsoftは2月19日(現地時間)、Web版Officeスイート「Office Web Apps」の名称を「Office Online」に変更したと発表した。Office.comのトップページには本稿執筆現在、Office Onlineの各アプリ(Word、Excel、OneNote、PowerPoint、Outlook.com、OneDrive、People、カレンダー)へのリンクが表示されている。
旧Office Web Appsは、2010年6月に公開された無料のオンライン版Office。2006年11月に発表された「Office Live」から派生した。Webブラウザでアクセスし、Officeのドキュメントを作成・編集・共有できるサービスだ。Microsoftアカウントさえ持っていれば、アプリをインストールしたりせずにWebブラウザで利用できる。作成したファイルはOneDrive(旧SkyDrive)に保存する。
改称の理由は「Office Web Apps」の「Apps」という部分が混乱をもたらしていたこととしている。利用するためにアプリをダウンロードしなければならないのかという誤解を呼んでいたという。
また、これまではOneDriveあるいはSharePointからアクセスするようになっており、そもそもオンライン版Officeがあること自体を知らないユーザーが多かったという。そこで、Office.comのトップページからアクセスできるようにした。さらに、Microsoftの各オンラインサービス(Outlook.com、OneDrive、Office Online)で共通のアプリスイッチャー(画面上部左側にあるメニュー)にOffice Onlineのアプリへのタブを追加した。
Microsoftは同日、オンラインストレージサービスの名称をSkyDriveからOneDriveに変更したばかり。過去にはHotmailやWindows Live MessengerのOutlookやSkypeへの統廃合などを行っている。
変更履歴:SkyDriveのOneDriveへの改称を「前日」としていましたが「同日」の誤りでした。お詫びして訂正します。[2014/2/22 19:00]
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