「紅白歌合戦」にもAWS 「毎秒数十万」デバイスにメッセージを同時配信
2013年末の「紅白歌合戦」のセカンドスクリーンサービスはAWSを使って構築。数百台のクラウドサーバを使ってリスクと負荷を分散したという。
Amazon Web Services(AWS)関連のシステム開発を手掛けるクラスメソッドは、昨年末の「第64回NHK紅白歌合戦」でのAWS活用例を導入事例として紹介している。
NHKは昨年の紅白歌合戦で、テレビの生放送と連動してWebブラウザやスマートフォンアプリ向けに出演歌手や楽曲情報を表示する“セカンドスクリーン”サービスを提供。同サービスのメッセージ配信プラットフォームとしてAWSを採用したという。
クラスメソッドはインフラ構築と運用を担当。瞬間最高視聴率が50%超(ビデオリサーチ調べ)となった同番組では、セカンドスクリーンサービスでも「毎秒数十万の同時接続クライアント」にメッセージを配信する必要があった。同社はこのためのシステム基盤としてAWSを活用し、複数リージョン・複数データセンターから提供されるクラウドサーバをオンデマンドに調達。数百台の高性能サーバによってリスク分散/負荷分散を行ったという。
ネットワーク構築にはAWS CloudFormation、データストアにAmazon DynamoDB、ソースリポジトリにはAmazon S3、サーバー監視にはZabbix、メッセージ配信にはAmazon SNS、WebSocket通信プログラムにNode.js、ログの収集にFluentd、ログ蓄積と解析にTreasure Data、ログのビジュアル化にTableau Desktopをそれぞれ採用。「作業での構築は一切行わず、すべてスクリプトを用いたインフラ構築となった」としている。
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