「Firefox 29」の安定版リリース 大幅なデザイン刷新や同期機能強化
Firefoxの安定版がバージョン29になり、GoogleのChromeに似たメニューアイコンやAndroid端末を含む複数端末間での同期を安全・簡易化する「Firefox Accounts」が新設された。
Mozilla Foundationは4月29日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Firefox 29」をWindows、Mac、Linux、Android向けに公開した。デザインやユーザーインタフェースが大幅に変わった他、「Firefox Account」による複数端末間での同期機能が加わった。
タブ周りのデザイン変更
タブの形がChromeに似た曲線的なものになり、バックグラウンドタブが従来よりも目立たなくなった。これにより、自分がどのタブを見ているのかが分かりやすくなった。
右端にまとめられたメニュー
これまでメニューバーにあったメニューやツールが画面右端のメニューアイコン(Chromeと同じ「三」のような形状)にまとめられ、その左隣にナビゲーションバーのツールが並ぶようになった。
ドラッグ&ドロップでカスタマイズできるツール
メニューの下にある「Customize」をクリックするとカスタマイズ画面になり、ナビゲーションバーに配置するツール(アドオンを含む)のアイコンの追加/削除や順番の入れ替えをドラッグ&ドロップでできる。
Firefox Accountsによる同期
2010年からアドオンとして提供している「Firefox Sync」での同期を「Firefox Accounts」で設定するようになった。設定でメールアドレスとパスワードを入力することでAndroid端末を含む複数の端末上のFirefoxの閲覧履歴、保存したパスワード、ブックマーク、開いたタブを同期できる。
セキュリティ関連
セキュリティ関連としては、計14項目の脆弱性が修正された。重要度の内訳は、Mozillaの4段階評価で最も高い「最高」が5項目、上から2番目の「高」が6項目などとなっている。
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