Dropboxのデスクトップアプリ、大容量ファイルの同期速度が最大2倍に
Dropboxのデスクトップクライアントがバージョン2.10.1にアップデートされ、大容量ファイルの同期を高速化する「Streaming Sync」機能が追加された。
米Dropboxは7月11日(現地時間)、クラウドストレージのデスクトップクライアントをバージョン2.10.1にアップデートしたと発表した。ダウンロードページ(リンク先をクリックするとダウンロードが始まる)から入手できる。
このアップデートで、動画など大容量のファイルの同期速度が従来より速くなる「Streaming Sync」機能が追加された。テストの結果、20Mバイト程度のファイルでは従来の同期とあまり変わらないが、500Mバイトでは約1.3倍速かったという。
Dropboxでのファイル同期は、アップロードとダウンロードのフェーズが分かれており、他のクライアントでダウンロードできるようになるためにはファイルが完全にアップロードされている必要がある。Streaming Syncではプロトコルを変更することでこの2つのフェーズをオーバーラップさせることでデータを“ストリーミング”させることに成功したという。これにより、同期速度が最高で2倍速くなった(詳細な説明は技術ブログを参照されたい)。
アップデートではこの他、メニューがスクロール可能になり、ファイルに共有リンクを追加できるようになり、メニュー上で共有フォルダへの招待を受けられるようになった。また、デンマーク語、オランダ語、スウェーデン語、タイ語をサポートした。
Streaming Syncはサーバ側のアップデートが必要なため、全ユーザーが使えるようになるのは2週間後くらいになる見込みだ。
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