関西圏を放送エリアとする毎日放送(MBS)が複数ベンダーによる約20台のファイアウォールを集約した。これを支援したフォーティネットジャパンが7月14日に発表した。
MBSは大阪市内など4カ所に分散していた本社機能を、4月に開設した新館およびリニューアルされた本館に集約。これにともなって新館・本館のネットワーク設備を冗長化し、万一の被災時にも独立して機能し、放送を継続する仕組みを構築した。
ネットワークは3系統あり、社内LAN用に10GbE対応のセキュリティアプライアンス「FortiGate-1000C」、残る2系統に1GbE対応のFortiGate-600C」の計6台を導入。FortiGateでは物理アプライアンス内でソフトウェアによるセキュリティアプライアンスを複数実行できる「VDOM」機能を備える。毎日放送では1000Cで2つのVDOM、600Cで3つのVDOMを利用することで、約20台あったファイアウォールを集約した。
これによって、イベント中継などで必要となるファイアウォールの設定変更作業などが効率化され、運用管理の負荷が軽減されたという。また、FortiGateでのセキュリティ対策状況を視覚的に把握できるようレポートツールのFortiAnalyzerも導入している。
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