Facebook、モバイル広告好調で過去最高の増収増益
Facebookの4〜6月決算は、売上高は61%増、純利益は2倍以上の増収増益だった。月間アクティブユーザー数(MAU)は13億2000万人、モバイルからのMAUは10億7000万人だった。
米Facebookが7月23日(現地時間)に発表した2014年第2四半期(4〜6月)の決算は、モバイル広告が好調で過去最高になった。売上高は前年同期比61%増の29億1000万ドル、純利益は前年同期比138%増(2倍以上)の7億9100万ドル(1株当たり30セント)だった。非GAAPベースの純利益は124%増の10億9100万ドル(1株当たり42セント)だった。
売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高が28億1000ドル、1株当たり純利益が32セント)を大きく上回った。
非GAAPベースの営業利益率は59%で、前年同期より15ポイント上がった。
広告による売上高は前年同期比67%増の26億7600万ドルで、総売上高の92%を占める。モバイル広告が広告収入全体に占める割合が前期の59%から62%に拡大した。
日間アクティブユーザー数(DAU)は19%増の8億2900万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は14%増の13億2000万人、モバイルからのDAUは39%増の6億5400万人、MAUは31%増の10億7000万人だった。モバイル端末からだけアクセスするユーザーのMAUは82%増の3億9900万人だった。
業績発表後の電話会見で、シェリル・サンドバーグCOO(最高執行責任者)は、モバイル広告の売上高は前年同期比で150%増加したと語った。モバイルアプリインストール広告だけでなく、動画広告を含むニュースフィード上に表示する広告が奏効したとしている。デビッド・ウェーナーCFO(最高財務責任者)は、モバイルでは広告の表示は(PCよりも)少ないが、広告単価は上がっていると語った。
Buyボタンのテストについての質問に対しては、サンドバーグ氏がFacebookがユーザーに何かを直接販売することはしないと語り、マーク・ザッカーバーグCEOがBuyボタンはパートナーのための機能であり、Facebook上での決済サービスは提供しても同社の主な収入源は広告だと言い添えた。
Oculusの買収については、ウェーナーCFOが数日前に買収を完了したことを明らかにした。ザッカーバーグCEOは、仮想現実(VR)や人工知能(AI)はモバイルの次の世代のコミュニケーションプラットフォーム構築のために重要な分野であり、こうした分野への投資は今後も積極的に進めると語った。Oculusの買収はその一環であり、長期的なゴールを視野に入れたもの(すぐに買収の成果が出るものではない)という。
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