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国内IoT市場売り上げ規模は11兆円超え IDC調査
IDC Japanの調査によると、2013年の国内IoT市場の売り上げ規模は11兆1240億円、IoTデバイスの普及台数は4億9500万台と算出された。
IT専門調査会社のIDC Japanは8月7日、国内IoT(Internet of Things)市場予測を発表した。調査によると2013年の国内IoT市場の売り上げ規模は11兆1240億円、また同年のIoTデバイスの普及台数は4億9500万台と算出された。
IDCでは、IoTを「IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまたはグローバルに行うことができる識別可能なエッジデバイス(モノ)からなるネットワークのネットワーク」と定義している。これに基づく市場の今後の規模について、2013年〜2018年の年間平均成長率は13.7%で、2018年には現在のほぼ倍増の21兆1240億円に達すると予測している。
また、IDCによると、IoTを利用する企業の業種は従来と比較して非常に多様化してきており、IoTの利用用途は、自社内の業務効率化などを中心とした内部用途だけでなく、自社顧客に提供するサービス付加価値向上などを中心とした外部用途で利用するケースが増加していることが分かった。
国内IoT市場の急速な成長について、IDCでは、IoTサービスを提供する事業者自体が、垂直/水平連携を加速させ、調達コスト/提供価格を低下させているためと見ている。また、IoT関連技術が飛躍的に発達し、その活用先も多様化していることや、技術標準化/法規制の進展と周辺環境の整備、といったさまざまな成長促進要因の影響を指摘している。
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